プログラミング教育

2017.11.26
第2回全国小中学生プログラミング大会表彰式

今日は第2回全国小中学生プログラミング大会表彰式。今年のテーマは「こんなのあったらいいな」。
小1〜中2の入賞者のプレゼンと質疑応答は、伝えたい想いに溢れていました。そして、「改良」「改善」という言葉を繰り返し、いつまでも説明を続ける子どもたちが印象的でした。
力作揃いで、もうどれもグランプリで良いではないかと思うわけですが・・・結果は!!!

グランプリ・総務大臣賞は、「僕のドラえもん」。粘菌と人工知能の関係に着目して制作した迷路探索プログラム。この先に僕のドラえもんの誕生があるのではないか?自然科学とコンピューターサイエンスの両方に関心のある小5男子の今後が楽しみです。

準グランプリは、「naratica」と「キラキラミュージックBOX」。
「naratica」は、形態素解析で登場人物の感情起伏を解析することで、映画やアニメのヒットの法則を導き出し、脚本制作支援をするソフトウェア。宮﨑駿監督や東工大教授を訪問する行動力も持ち合わせた中2女子の作品。
「キラキラのミュージックBOX」は、光に合わせて正確にボタンを押すと、曲が完成するゲーム。音色変更、選曲システム導入、スピード選択機能追加など、半年以上かけて改良を続けて現在バージョン4。ノーミスでクリアすると、白いBOX型のゲーム機が花火のようにカラフルに光る。「光と音で遊ぶゲームで遊びたいと思ったがなかったのでつくった」「いろんな人に遊んでもらいながら改良してきた」という言葉がカッコイイ。

優秀賞は、低学年部門「あなたのバーチャルアシスタント・ロボット”NOYBO”」、中学生部門「ツンデレ貯金箱」、高学年部門「回一首」。
「NOYBO」は、名前の通りあなたをサポートするバーチャルロボット。習い事の時間を教えてくれ、計算結果も教えてくれる。Siriを目指した本作品のポイントは声でお話をしてくれること。一語ずつ全て録音し、その組み合わせでバーチャルロボットがおしゃべりする。苦労した点は「じゅ」をロボットが「じ」「ゆ」と読んでしまう、桁を配慮せずに数字を左から順番に読み上げてしまうこと。それらの解決方法を熱弁。更なる機能拡張も可能となっている。
「ツンデレ貯金箱」は、貯金支援貯金箱。投入コインの大きさを判別して自動仕分けするとともに貯金額を自動計算する貯金箱。お金が入らないと怒り、定期的に入るとニコニコする貯金箱。遠隔に住む二人がチームを組み、facebookを活用して共同開発。残念ながらお二人はまだおこづかい制が導入されておらず自分では試していないとのこと。
「回一首」は3Dの文字が回転しながらあがってくる中、ボールが押し出されないように移動させるゲーム。遊んでいると百人一首が楽しく覚えられる。英語版もあり百人一首の海外普及にも寄与。

入選は「とうちゃんおこしロボ」、「金魚まもる君」、「毎日チェックアプリ」。
「とうちゃんおこしロボ」は、名前の通り、なかなか起きないお父さんを起こすロボット。最年少小1男子作。きちんとお父さんのところに辿り着き、チョップがあたるように何度も改良を重ねた。でもお父さんはいまだに起きないというオチが可愛い。
「金魚まもる君」は、水温やPHを測定し、水槽の状況を数値化するもの。小5の時にすくってきた金魚の面倒を見るお母さんの負担軽減のため開発。効率的な飼育につながっているとのこと。
「毎日チェックアプリ」は、毎日すべきことをチェックリストにすることで、お父さんから怒られるのを防止するアプリ。並べ替えやカテゴリーによる分類もでき、達成率も表示してくれる本格派。将来は3〜4人のチームで、個人プログラマーとして生きていいきたいと明確なキャリアプランを語る小4男子。
イシダ賞は、「応援ロボMaria」。お兄ちゃんと双子の妹による作品。妹2人が宿題を頑張るように応援してくれるチアガールロボット。人を感知して、ダンス、声、メッセージで応援してくれる。妹たちは「まぁまぁやる気になった」そうです。

協賛・協力・サポート・後援頂いた皆様、どうもありがとうございました。
審査員の皆様、どうもありがとうございました。
そして、応募してくれた子どもたち、本当にどうもありがとうございました!

審査員長の河口洋一郎先生、実行委員長の稲見昌彦先生、実行委員であるアスキー遠藤さん、UEI清水さん、おつかれさまでした&ありがとうございました。みなさんと一緒にいると、会話がおかしいのに、いつもなぜかホッとします(*^^*)

最後に、稲見先生のプレゼンより。
「未来をプログラムしよう」