プログラミング教育

2014.11.26
【レポート】プログラミング×算数!

CANAVSが推進するプログラミング学習プロジェクトPEGページより転載。

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<プログラミング×算数!>

全校児童にラズベリーパイが配布されている品川区立京陽小学校。
先日、2年生の算数のかけ算の授業でラズベリーパイが活用されました。
かけ算の単元では、計算問題は得意なのに、文章問題になると途端に苦手意識を持ってしまう子供たちが多いそう。

かけ算の式は、(3つずつのリンゴ)×(2つ分)=(全部でリンゴは6つ)の ように、(1つ分の大きさ)×(いくつ分)=(全体の大きさ)という意味で構成され、文章問題では、その問題の意味を捉えて解く必要があります。

授業では、スクラッチ上12個のブロックを、かけ算で表現できるように並び替え、スクラッチを使ってかけ算の意味を視覚的に理解し、自分で問題を作成することを通して、かけ算の考え方を身につけます。

3つのかたまりが4つ、6つのかたまりが2つ、4つのかたまりが3つ・・と、同じ答えでも、様々なかけ算で表すことができることを学びます。
スクラッチだと、ひとつひとつの考え方をするごとに保存ができるので、クリックひとつで発表ができたり、自分の考えを振り返るときにも有効。
授業でも、ペアになっていくつもの考えを発表し合いました。

また、この単元では最終的に「かけ算のお話づくり」=「自分で文章問題をつくることに取り組むとのこと。「魚が1パックに6匹ずつ。5パック分で30匹。なので、式は6×5=30」というように、お話をつくりながら自分で文章問題を作成します。

スクラッチで問題場面を絵や図に表しながら、算数的な考え方を身につける今回の単元。
数や文章だけで考えるだけではなく、自分で作りながら学べる環境の大切さを感じました。