その他
- 2019.06.18
- デジタルタトゥー
毎週見ていたNHK土曜ドラマ「デジタルタトゥー」が終わってしまったので、原案となったらしい本も読了。
https://www.nhk.or.jp/drama/dodra/tatoo/
このドラマ、どの回もハッピーエンドで終わらないのです。
表舞台で輝いている美人経営コンサルタントの経歴詐欺を暴露したネットでキラキラ女子を演じる女性。両者とも社会的立場を失って終わる。
小学校時代のイジメの復讐でベッドのツーショット写真を流出させ内定先辞退に追い詰める女性2人の争いも、お互い許し合うことを拒絶したまま終える。「一生消せない」という事実が、謝罪して許し合う機会すら奪う。
単純な善悪で結論を出せず、消せない情報と世間からの評価をどう受け入れてその後の人生を歩むのか、格闘している姿が描かれています。
ネットに出た情報は簡単には消えない。最も重要な情報リテラシー教育をNHKドラマがやってくれました。自分が発信した情報が自分や他人の人生にどのような影響を与えるのかを想像できずに発信しているケースが多い。それをわかりやすく表現してくれています。
このドラマで描かれているように、デジタルの世界にはリアルの世界とは違うもう1つの世間がある。しかし、その世間の歴史は浅く、まだ未成熟で、混乱している。なんらか手を打たないといけないという認識が広がりつつある。
「忘れられる権利」のように法的に対処する方法はないのか?
自分の情報を自分で管理し消去できるような技術的な解決方法はないのか?
新時代を心穏やかに豊かに生きていく方法を模索する過渡期におけるドラマとしてとても興味深く視聴しました。
ちょうど昨日はNHK中央番審だったので同時配信についても触れ、NHK(日本放送協会)の「H」はそのままなのか、名称が変わるのか問うてみました(*^^*)
NHKが、民放・通信業界・IT業界と連携しつつ、日本の映像×ITの先導を切り、国民のために豊かな映像環境をつくってくれることを期待しています。