その他
- 2018.03.19
- NHK中央放送番組審議会
初のNHK中央放送番組審議会。
忖度なしに申し上げて、NHKの教育番組には、質の高さ、深い愛、安心感があり、このチャンネルが日本の社会基盤をなしていると感じています。
小学生の時に、番組表を確認して授業中に見るべき番組を先生に伝える「テレビ係」というものになりました。見たい番組を見逃すのが許せなかったからというだけですが。その後、学生から社会人に至り、「ドレミのテレビ」、「シャキーン」、「びじゅチューン」、「みんなのうた」、「つくってあそぼ」、「デザインあ」、「ノージーのひらめき工房」など好きな番組のプロデューサー、アートディレクター、クリエイター、出演者の皆様とご一緒する機会も多々あり、NHKが数々の尖った番組を次々に生み出すメカニズムにも関心があります。
審議会では各委員が毎回1つ番組を取り上げるのですが、今日は「0655」を選びました。メディアやライフスタイルの変化に伴い、視聴スタイルも多様化し、テレビコンテンツも、いつでもどこでも見られるようになってきています。そんな中、「0655」はテレビでその時間に見ることに価値を感じる番組です。
毎朝、6時55分に始まるこの番組は、そろそろ目を覚まして支度をしようと親子ともに生活リズムを刻んでくれる番組となっています。6時55分に見ることに意味がある番組。日常生活に溶け込む番組は、さりげなく季節の変化を感じさせてくれる工夫が散りばめられています。
5分という短い番組ですが、耳に残る歌に学びがあり、ケータイでテレビ画面を撮影することで成立するくじなど参加を促す仕掛けがあり、盛りだくさん。
私は多様な視聴スタイルが実現できることと、リアルタイムにテレビで見ることの各々に良さがあると思うのですが、前者に関して、NHKオンデマンドで朝の幼児向け番組がない理由を問うと同時に、その実現を依頼しました。おそらく違法であろう動画をスマホで見せている保護者の姿をファミレスで見かけることもありますし、違法動画削除にも多大なコストがかかっていることを考えると、ぜひ正式にオンデマンドで配信してくれることを望みます。
これまで教育番組を取り上げる委員があまりいなかったとのことですので、勝手に多様性担保のためにしばらくは教育番組を中心に取り上げていきたいと思っています。そして、視聴者目線でお役に立てることがあればと考えます。