その他
- 2018.04.17
- NHK中央番組審議会
昨日は、NHK中央番組審議会の直前に、10年前からお世話になっており現「あさイチ」プロデューサーの渡邉さんにスタジオを案内して頂きました。ミーハーにセットの中で撮影も(*^^*)
NHK中央番組審議会では課題番組と選択番組があるのですが、昨日の課題番組は「美と若さの新常識~カラダのヒミツ~」。美容や健康の情報はネットでも大量に溢れていて、どの情報が正しいのか判断が難しい中、複数の専門家の解説を踏まえつつ、国民目線で問いかける番組を、NHKがBSプレミアムで放送することには大きな価値を感じます。その一方で、今回はどうコメントをすればよいのか迷いました。というのも、この番組は学びがあり、生活に応用できる良い番組であると感じる方が多いと思うので、中央番組審で取り上げるようなことなのだろうか、もっとここで取り上げ審議すべきテーマがあるのではないかと思うからです。
国民的に意見が左右に分かれる、もしくはジャーナリズム的に議論が巻き起こる番組を審議すべきではないかと。例えば、大相撲が物議を醸している中でNHKとしてどう取り扱うべきか、国民にとって右にも左にも分かれる国会中継をどう扱うべきかなど。今回の課題番組はとても素晴らしい番組だと高く評価していますが、中央番組審議会で取り上げるテーマとしては、とても平和で当たり障りないコメントになってしまうなという感想を素直に伝えました。
さて、選択番組の方は、前回の会議の時点で次に取り上げる教育番組を1つ決めていたのですが、それはやめて、4月より採用された新人女子アナについてコメントしました。AIアナウンサー「ヨミ子」です。昨年、和歌山のFMがAIアナウンサーを導入した時にも大きな話題となりましたが、すぐさまNHKが地上波で導入することとなり、驚くとともに、素晴らしいと感じています。
普段はスマホに住むアナウンサーという設定も面白いですが、デビューに際し、NHKの方が「皆さんの手で育てていただくアナウンサー」とコメントしていたのが印象に残りました。国民みんなで育てるアナウンサー。今後アナウンサーとしてどのように発展していくのか、どのように社会に受け入れられていくのか興味深く見守りたいと思います。また、AI導入により働き方改革にもつながると聞いているので、その点も期待したい。
NHKの役割として、全国津々浦々良い番組を届けるということと合わせて、先端技術開発があると思いますが、2020年オリンピックを間近に控え、特に後者に期待します。例えば、自分の見たい番組、もしくは見るべき番組をプッシュしてくれたり、スポーツ中継で自分の見たいアングルからの映像を表示してくれたり、人では集められない情報やデータに基づいた番組が生まれたり。
AIと社会、AIと暮らし、AIと未来といったことについて明るい未来展望を、番組へのAIの導入を通じて示してもらえると嬉しいという期待をお伝えしました。