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2020.01.22
NHK中央番組審議会「フェイク・バスターズ」

フェイクニュースが気になる今日このごろ、NHK中央番審の今月の課題番組が「フェイクバスターズ」だったのでメモまでに。
情報収集・発信にあたり注意すべき事項、炎上対策手法など幅広く取り上がられており、これから生きていくにあたり必須となるICTリテラシーを網羅的に学ぶことができる良い番組と思いました。チェックリストを提示することで抑えておくべき点が分かりやすく整理されているのも良く、「ストップ!詐欺被害!」と同じく、繰り返し繰り返し放送すべき内容かと思います(その際には1つ1つの深堀りをぜひ)。
視聴前は「フェイク」が入る番組名から、2016年以降に「主に政治的な問題として注目されるようになった」フェイクニュースに関する番組かと思っていました。
しかし、実際の番組は2000年頃のネット普及時から問われているICTリテラシーや、スマホやソーシャルメディアが広がった2010年以降の炎上問題などが主であり、フェイクニュースという言葉が広がり始めて以降のAIを使ったディープフェイクなどの内容が少なかったのは残念です。
番組で取りあげられていたのは誤報がきっかけで炎上した事例ですが、今後の課題として挙がるのは、
悪意を持った戦略的嘘の情報とどう向き合うか、しかもそれが政治の世界に入ってきて権力側が意図的にフェイクを発信する場合にどうするのか、さらに先端のテクノロジーが人を騙すことにどう備えるのか、ということかと。
これまでとは違う動きがでてきています。
OECDのPISAの調査結果で読解力が落ちたことが話題となっていますが、それは情報活用能力との掛け算としての読解力であり、OECDの責任者もフェイクニュースが広がる世界での読解力が必要ということに言及しています。
シリーズ展開されそうな予感がするので、次回はそのあたり期待してます。