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2020.06.27
献本「くろはおうさま」

サウザンブックス古賀社長から献本頂きました(*^^*)
黒の紙に銀色の文字と点字で描かれた「くろはおうさま」。
全ページ真っ黒なのに、フルカラーの本よりも色彩豊かな絵本であると感じます。
五感で色を捉えようとすると赤も青も黄もそんな一文字で表現してしまうのはもったいないほど多彩であることに気がつきます。
たしかに赤は甘くて酸っぱくて痛い色。
それを実に詩的に美しく表現してくるのです。
ボローニャ国際児童図書展ラガッツィ賞を受賞したメキシコ生まれの絵本を日本で出版したのはクラウドファンディングで翻訳出版するサウザンブックス社。この絵本は3カ月で約400万円が集まったそうです。
ぐっときます。おすすめです。

もう1冊は、人魚になりたかった少年ジュリアンの物語「ジュリアンはマーメイド」。
人魚の華やかさに心奪われる少年の心情とそれを自然に受け入れるおばあちゃんを描きます。
LGBTがテーマですが、あたたかい水彩の絵が、自分の心に素直にありのままに生きることを後押ししてくれるような絵本です。

サウザンブックスは構想段階から話を聞いていましたが、専門書等なかなか翻訳出版に踏み切れない良書を日本に広める、もしくは海外に発信することができる面白い試みだと期待していました。
すでに20冊が翻訳出版されているようで、まさに自分の気持ちに忠実に動き、想いを形にする古賀さんの活動を引き続き応援しています!

素敵な絵本をありがとうございました😊