超教育協会
- 2020.07.24
- 超教育「青森市教育長に聞く~不登校の子どもたちへの対応」開催
先週の超教育オンラインランチシンポは青森市の成田教育長に登壇いただきました。
青森市はこれまで様々な不登校対策を講じてきましたが大きな効果が見られず、不登校生徒数は横ばいの状況が続いていました。しかし臨時休校中に、多数の不登校の生徒が遠隔授業に参加をしているという報告があがってきたのです。それを受け調査に乗り出すと、不登校生徒のうち遠隔授業に参加した割合が74.6%にも及ぶことが分かりました。さらには、学校再開後も遠隔授業参加者のうち92.5%は学校に登校するようになりました。成田教育長はその様子を「にわかに信じがたかった」と表現します。「みんなが登校しないので、自分が登校しないことが負担にならない。」、「新しい学習形態に興味がある。」、「周囲の子どもの目を気にしなくてもいい。」「勉強するのは嫌ではない。」スクールカウンセラーに子どもたちが語った言葉です。これまで学びたいのに学べない環境にいた子どもたちは、オンライン授業により、学ぶ権利を取り戻したのです。青森市はGIGAスクール構想により1人1台導入が決定しています。
引き続きオンラインと対面のハイブリッド教育を継続する青森市が、全国的課題でもある不登校の問題にどのような対処方法を見出すのか、引き続き期待したいと思います。