超教育協会

2021.02.09
【開催報告】「加速する大学のオンライン化~次世代デジタルアイデンティティ基盤~」

超教育オンラインシンポ。「次世代デジタルアイデンティティ基盤」について慶應中村修教授にお話を伺いました。

デジタルアイデンティティとは「デジタル学生証」。学生の身元確認や学位取得確認をデジタルで効率化するとともにグローバル標準もつくる慶應義塾大学としての取り組みです。

学内システムへのログインや在学・卒業証明書の発行はもちろんのこと大学間のID連携の展開も考えられるといいます。編入や単位互換含む大学間のサービス連携を推進するためにも証明書共通化は必要不可欠。その先には、就活のときの企業との連携、社会生活の決済の仕組みとの連携も想定されると言います。

だからこそ、大事なことは、グローバルで永続的に利用できるための標準への準拠であり、そのためにも様々な国際的機関と連携し、国際標準を作っていくことに貢献していきたいと中村教授。「電子証明書を使って何ができるのかという議論もありますが、それはインターネットが出たばかりのときと同様の「ニワトリが先か、卵が先か」の議論。具体的に使えるインフラを整備することで、世界観が出来上がってくる。」

個人的には小中高大院とすべてをもつ慶應義塾に、生涯に渡り活用できる学習履歴プラットフォーム構築も期待したいところです。