超教育協会

2021.05.10
【開催報告】「GIGAスクール構想時代のセキュリティの課題と対策」

「GIGAスクール構想時代のセキュリティの課題と対策」についてフィルタリングソフト「i-FILTER」を展開するデジタルアーツ内山さん・今田さんにお話を伺いました。

フィルタリングは大切ですが、それにより学習に必要な情報へのアクセスがブロックされてしまっては意味がありません。そこで「i-FILTER」は細かな設定を可能とし、安全対策と利便性を両立するフィルタリングを目指しています。とはいえ詳細な設定は現場負荷が大きくなるため、標準フィルタリングを用意。その標準の作成基準が気になるところですが、そこはデジタルアーツが23年かけて蓄積してきたノウハウとデータに基づく日々の更新により最適化しているとのこと。いまは3割の教育委員会が有料フィルタリングを導入していない状況とのことです。

視聴者からは「ICT利活用上の行動規範について、子どもたちが自分で判断できるようにするべきではないか」といった意見も寄せられましたが、自転車に乗る際にも補助輪付きの自転車から練習をしていくように、フィルタリングでサポートしつつ、最終的には自分で適切に活用できるリテラシーが育まれることが大事ですね。

携帯電話のフィルタリング普及活動においては、SNSを活用するために子どもたちがフィルタリングを外してしまう問題がありましたが、子どもたちの意向を反映していくことも大切と感じました。