超教育協会

2020.12.21
【開催報告】「VRと実体験を融合したバーチャル修学旅行」

先週の超教育オンラインランチシンポでは「VRと実体験を融合したバーチャル修学旅行」についてJTBさんからお話を伺いました。

コロナで修学旅行が中止になった子どもたちに思い出づくりと学びの機会の保障を!という思いからスタートしたバーチャル修学旅行第1弾は「京都・奈良の旅」。

VRを活用した現地訪問体験は、清水の舞台から飛び降りてみるなど現実にはできない特別体験を用意するとともに、旅館の女将やバスガイドとつなぐことで臨場感溢れる時間を演出。さらには、材料を事前に送付し、職人さんとオンラインでつなぐことで、教室の中で伝統文化体験も提供します。最後には京都・奈良を背景としたクラス集合写真を撮影して卒業アルバム対策もバッチリ。

修学旅行の醍醐味は、枕投げ・・・はしないかもしれないですが、やはり夜の時間。修学旅行の一部をバーチャルで実現したかったのか、もしくは全てを実現したかったのか、はたまた全く違う修学旅行を構築したいと思ったのか。そのような質問を投げかけてみると「修学旅行をまるごとバーチャルで実現したい」とのこと。しかし、現時点では達成度50%。これからまだまだ新たな企画を追加していく予定とのことです。

また、VRだからこそ現実にはできない体験を演出したり、もしくは「平和」をテーマに広島・長崎・ハワイを巡るなど距離的制約を超えたプランの構築もできるという指摘はおっしゃる通りで。

今回開発した教材は修学旅行の事前学習としても有益なほか、受け入れ施設にとっても来訪自粛期間中の収入確保やVR体験を通いたファン拡大による来訪意欲の醸成につながります。

新たなチャレンジとして今後の展開も期待したいところです。