ニューロダイバーシティ

2025.11.30
【登壇】武蔵野美術大学「Ichigaya Innovation Days 2025 〜参加型の未来〜」

武蔵野美術大学「Ichigaya Innovation Days 2025 〜参加型の未来〜」に登壇しました。

テーマは「ディスレクシアの社会モデルデザイン」。

武蔵野大学・モリサワ・コンセント・東京科学大学が推進する、個別最適化されたフォントをデザインするMyTypeプロジェクトの成果を踏まえ、ディスレクシアとニューロダイバーシティの未来について議論しました。

MyTypeは、私たちのニューロダイバーシティ展示「みんなの脳世界」にも参加いただいているプロジェクト。

小学生の約8%がディスレクシアと言われるいま、30人クラスなら2〜3人。

このプロジェクトのすばらしさは、

読みの困難さを子どもの能力の問題として扱うのではなく、環境を変えれば学びの体験が大きく変わるということを、可視化してくれた点。

そして、当事者・教職員・フォントメーカー・デザイン会社・大学が連携し、認知の多様性を前提としたプロダクト開発のモデルケースをつくった点にあると感じています。

私は、1人1台端末の整備は「個別最適化された学び=合理的配慮のインフラ」だと考えています。その上で、フォントや行間、背景色なども、子どもたち自身が自分に合う読み方を選べる世界にしていきたいですね。

合理的配慮が「特別支援」ではなく、すべての子どもたちに標準で備わる機能になる未来です。

ニューロダイバーシティの取り組みを通じて、

一人ひとりが自分らしく力を発揮するための選択肢を増やし、

「これまでの当たり前」を疑いながら、新しい当たり前をつくっていきたいと思っています。

これまでフォントは「与えられるもの」でしたが、これからは自分に合ったフォントを選ぶ時代に。

そんな未来が当たり前になりますように。