超教育協会

2019.03.01
DiTTメルマガ最終号

DiTTとしてのメルマガ最終号を発行しました。今後は超教育協会メルマガに統合します。
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2010年にデジタル教科書教材協議会(DiTT)を設立して8年。
当初は「デジタル教科書」ではなく「デジタルランドセル」として活動を推進したかったんですよね。
2009年に政府に提案したペーパーにも「デジタルランドセル」と書いてある。
「デジタルランドセル」という言葉を使い始めたのは2005年にCANVASが実施していた「子どもとデジタル技術の研究会(CCC=children’s creativity&communication)」にて
NTTの佐藤隆さんが「ランドセルPC」を提案したことがきっかけでした。
「小学校高学年向けのパソコン。学習、創作、コミュニケーション、遊びに使える。ランドセル並みに、ひとり一台に行き渡るぐらい安価で、毎日、家と学校の間を持ち運ぶ。落としても壊れない。」
というのが佐藤さんのメモ。
 
2005年といえばニコラス・ネグロポンテ氏が100ドルパソコンの原案を初めてWorld Economic Forumで発表したのもその年。
2009年当時のメモ。
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■デジタルランドセル■
 教科書、辞書、辞典、白地図、新聞、ノート、鉛筆、消しゴム、定規、絵の具、筆、けん盤ハーモニカのセットが1枚に収まった電子ペーパー端末「デジタルランドセル」を開発し、全ての小学生が持つ環境を整える。
 ・学習環境の飛躍的向上
 ・教育コンテンツ、デジタル教材の開発
 ・パソコン、ケータイ、ゲーム機の次世代端末の世界市場を開拓
   プロトタイプ開発1億円。1台2万円程度。
   小中学校生約1000万人に配給したら2000億円、
   1学年の生徒に持たせるコストは240億円(小学校新入生117万人)。
   現在、教科書を無償給与する年間予算400億円。
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私たちは小学生の象徴といえば「ランドセル」と思っていたわけですが
ソフトバンクの孫さんは「教科書」だとおっしゃっていたんですよね。
だから団体名は「ランドセル」ではなく「教科書」だと。それは譲れないと。
私はその時はちょっと不満だったんです。
 
しかし、その後、教科書に係る制度を見直すことが普及に向けての第一歩だという結論に至り
「デジタル教科書」というネーミングが正しかったと制度改正の提案を始めた2012年になってようやく納得したのでした(*^^*)
 
先日、NHK番組「平成ネット史」で堀江貴文さんがスティーブ・ジョブズの最大の功績はあの端末にiPhone(つまり電話)とつけたことだとおっしゃっていたのを聞きながら思い出したのでした。
でもこれからはやっぱり「デジタルランドセル」じゃないかしら?
ランドセルの代わりにパソコン買ってBYOD。
 
というわけで8年間DiTTメルマガをご愛読いただきまして
どうもありがとうございました。
引き続き超教育協会メルマガでよろしくお願い致します。