ソーシャル

2020.08.15
実現したい社会

2018年11月につくったものですが、文科省の科学技術動向調査でどのような社会実装がなされていて欲しいか?と問われたのでIT本部の資料などを元に回答しました。

全ての産業や生活に先端技術を取り入れ、安全安心で豊かな社会を実現すべく、健康医療、農業、行政、金融、働き方、教育、防災、外国人、移動、人材育成の10の領域における社会実装目標を描いてみました。

高齢化、自然災害、地域社会の疲弊、働き方改革など社会課題が多様化・複雑化する中で、先端技術を活用することによる社会課題の解決とイノベーションの創出と、それを促進するための社会・制度面での環境整備がなされることを期待しつつ。

健康長寿社会や高生産性社会の実現、地域経済の活性化など、包摂的で持続可能な社会の実現につながりますよう。

 

1 健康医療:「どこでも病院」

超高齢化社会に向け、出生から現在に至るまでの健康・医療・介護等、情報を紐づけ、未病社会を実現 。それにより、国民の健康寿命の延伸と国の医療費負担の削減をする。

家のあらゆるものにセンサーがついていて、健康・医療・介護などのデータがブロックチェーンで管理されている。データに基づいて、AIが健康のアドバイスをしてくれたり、各家庭に介護ロボットがいたり、病院にいかなくても医療行為が受けられるようになっている。

 

2 農業:「全農作業自動化」

AI、IoT、ロボット等の導入により農業の生産性が抜本的改善され、次世代の農業の担い手への技術継承と生産性向上を実現。

農業のAI、IoT、ロボット等の導入により、生産性の抜本的改善がなされ人手不足・担い手不足が解消されている。さらには人による農作業もなくなっている。また、生産から流通までのデータの収集・共有・分析・活用が促進され、生産効率があがっている。

 

3 行政:「役所の窓口なくなる」

行政サービスの100%デジタル化、行政保有データの100%オープン化により、役所での申請手続等を最小化できるプッシュ型行政が実現されている。 

いままで役所の窓口で行っていた手続きがすべて自宅でできる。すべてのデータは連動していて、一度個人情報を入力すれば、もう二度と書類を書かされることもない。行政がもっている書類もすべてデータ化されていて、すべて公開されている。また、行政の様々な業務への人工知能技術導入による高度化・効率化がなされ、革新的な電子行政が実現されている。

 

4 金融:「「おカネ」がなくなる」

キャッシュレス化による支払・決済の省力化、消費者購買履歴データの蓄積・ 活用の推進により新たなサービス創出の基盤が構築されている。 

コンビニ、スーパーすべての場所でキャッシュレス化されている。購買履歴データがすべてとられていて、おすすめ商品がレコメンとされてきたりなど、購買履歴データをつかった新しいサービスがうまれている。コンビニ、スーパーも無人でロボットが処理をしている。

 

5 働き方:「職住一致でスキルシェア」

出社不要・複業を前提とした自由度の高い就業形態による高生産性社会へ移行している。 

オフィスにだれもいかない職住一致な生活になっている。オフィスにはロボットだけがいて、自宅から遠隔で操作して仕事をする。そもそもに1つの組織に所属せず、自分のスキルや時間を共有しながら複数のチームで働く働き方になっている。

 

6 教育:「超教育」

教育にAI・ブロックチェーンが導入され、学校法人の枠を超えた学習スタイルが構築され、生涯スキルアップ社会が実現されている。 

1つの学校に行くという考え方はなく、家、図書館、複数の学校など、好きな時に好きな場所で学習している。学んだことはすべて履歴がとられていてブロックチェーンで管理され、試験はなく、学んだ履歴がポートフォリオとなって評価される時代。ひとり1台一緒に学んでくれるロボットがいる。文字で書くのではなく宿題はロボットと音声対話でする。AIが導入されることで時間割は個々人にあわせたバラバラの時間割となっていて、さらには基礎学力科目は効率的に半分の時間で学び、残りの時間でものをつくったり、体験したりするような学びが充実してはいっている。不登校という考え方はなく、入院している子も学校にロボットを行かせて病室から制御する。

 

7 防災:「災害対応インフラ構築」

マイナンバーとの連携によりデジタル技術を活用した災害情報伝達と生活再建手続の円滑化が実現されている。 

災害後に個々人の情報が正確に把握できて、すぐに適切な量の物資支援等が行われる。サイネージ等でリアルタイムに生活再建に必要な情報が表示される。

 

8 外国人:「自動翻訳で世界と対話」

外国人受け入れを背景とした、翻訳技術の向上による、外国人の受け入れ環境の充実化がなされている。 外国からの観光客・技能者の双方に選ばれる日本を実現。

外国人と各々母国語を話しているのに自動翻訳機能をつかって普通に会話ができる。その結果、観光客も、移民も、スムーズな生活ができ多様性のある社会になっている。

 

9 移動:「自動運転と空の交通網」

自動走行、ドローンの活用により、多様な移動手段が実現され、地域のおける公共交通網の維持が可能となっている他、物流分野への変革がなされている。 

どんな僻地でも自動運転車のおかげで不自由なく生活ができるようになっている。物流はドローンを使い、空の交通網が確保されているため、交通渋滞もおこらず、事故もゼロになっている。

それにより、人手不足の解消、生産性の向上、安全性の向上が実現。

 

10 人材育成:「全国民AI人材」

すべての国民がITリテラシーを身につけ、誰もがデジタル化の便益を享受できるインクルーシブな社会が実現されている。それによりIT人材不足は解消されてい る。 

すべての人がロボットやAIをつかいこなす力があるため、IT人材不足もなく、すべての国民がたのしそうにくらしている。