超教育協会
- 2020.09.25
- 開催報告「自発的な学びを育むデジタルアーカイブ」
今週の超教育オンラインランチシンポでは、国立情報学研究所の高野明彦教授からデジタルアーカイブについてお話を伺いました。
内閣府の「知的財産推進計画2015」に基づき、高野先生が座長となり準備をしてきたのが「ジャパンサーチ」。正式版が8月末に公開されました。
日本が保有する書籍、文化財、メディア芸術等、様々な分野のコンテンツのメタデータをまとめて検索できる分野横断型統合ポータルです。
できる限りオープンにし自由に二次利用できるようにしているそう。これらコンテンツを活用することで、オンライン学習への活用や教材づくりに活かすこともできます。
「オンライン教育が広がる中で、教材として非常に有用」by高野先生。
高野先生は、さらにもう1つのポータルサイト「カルチュラル・ジャパン」も公開されました。
カルチュラル・ジャパンは、世界中の美術館、博物館、図書館などで公開されている日本文化に関する情報が集約されているプラットフォーム。その数100万件。
特徴は国や施設の枠を超えて検索できること。海外の博物館等の所蔵品も日本語で検索できます。
多数の文化施設の情報を一元化しているEUのEuropeana、アメリカのDPLA、メトロポリタン美術館、大英博物館などの約40のポータルやミュージアムの情報が検索可能。
「セルフミュージアム」機能を用いると、世界各国の収蔵品から自分の好きな作品を展示して自分だけの美術館をつくることもできます。
世界中のミュージアムにアクセスすることができ、鑑賞しているだけでも楽しいですが、デジタル教科書と連動することで学びの世界が飛躍的に広がりそうです。