KMD
- 2021.03.12
- 「Social Creation」in竹芝みなとフェスタ
KMDの私の授業「Social Creation」で生まれた学生たちのアイデアを街に実装するプロジェクトが、授業終了後も継続し動いています。いよいよ来週末の竹芝みなとフェスタから本格始動。
具体的には街のブランディングと、ソーシャルディスタンスを保ちながら街のセレンディピティをどう創出するかという2本の企画に学生たちが取り組んでいます。
ブランディングは、フィールドワークを通じて「街の一体感」に大きな課題を感じたことを踏まえ、端的にいうとVIを通じて街の一体感を創出することを考えているのですが、それにあたり、街にかかわる人たち一人ひとりが、その街のコミュニティの一員であることを感じられるしくみをどうつくるかということを議論してきました。様々なアーティストや企業、場合によっては子どもたちがデザイン構築プロセスに参画しながら、ベースコンセプトを逸脱せずに、季節ごとにイベントごとに街のデザインが変化し続けるブランディングを考えています。
都市・まちは、行政、企業、アーティスト、市民など様々な人が活動をする場。多様な人たちの視点を取り入れ、ともにつくっていくことが重要だと考えています。街への帰属意識、当事者意識をもってもらうとともに、何度も訪れたくなる飽きさせないまちづくりにつながればと願っています。
またそのデザイン過程において全体のテーマを「ちょっと先のおもしろい未来」に設定しており、ワークショップを通じて、理念を共有しながらビジュアル化し、広告媒体、グッズ展開などをしていくことを今後の展開として考えています。
もう1つは街のセレンディピティを促す企画です。リアルとバーチャルのハイブリッドによる集積をどうつくるか、そこでどうやってセレンディピティを生み出すかが今後の大事な視点だと考えています。当初は滞留時間をあげるイベントを考えていたのですが、コロナにより、ソーシャルディスタンスを保ちながら、どうやって人と人、もしくは人と街のインタラクションを構築するかというお題に変化していきました。街を歩いている人がデバイスを持ち、デバイスをもった人同士が一定の距離に近づくと音楽のセッションがはじまり偶然の出会いが創出できる。もしくは街のモニュメントにデバイスをもった人たちが集まると音楽が完成する。海辺に近づくとBGMで波の音がする。キッチンカーに近づくとジューシーな音がなり、購買意欲が増す。例えば劇団四季観賞回数を登録しておくと、同じ回数の人が近づくと音がなり会話がはじまるなど。内輪で実証実験をしてみると、実際に会話が自然とはじまります。
授業が授業で終わらずに、1年間かけて学生主導で街に導入するところまで持ってきたこと、嬉しく思います(*^^*)学生のみなさん、おつかれさまです!
竹芝みなとフェスタのリリース
https://www.tokyu-land.co.jp/…/8e16f2d8e55067f93cde642c…
Social Creation
写真は下川さんにもらった竹芝散策中の学生のみなさん(*^^*)