その他

2022.03.08
「いつまで続く?“女性×理系”に対する無意識のバイアス」

国際女性デーに合わせて開催されたシンポ「いつまで続く?“女性×理系”に対する無意識のバイアス」。

Waffle田中代表、大妻中学高等学校成島校長、レノボ・ジャパン合同会社デビット代表・塚本執行役員と。私はモデレーター。

PISAやTIMSSの結果を見ても、小中高段階において、理系科目における男女の優位な差はない。むしろ日本女子は世界77カ国中、数学では7位、科学では6位と上位に位置する。しかし、大学における理系女性の割合はOECD加盟国の中でも最も低い状況が続いている。特に白衣系分野ではなく、コンピュータサイエンス、エンジニアリング領域には女性が少ない。

私も工学部機械系出身ですが、クラスに女性2名だったな。

AIによる女性差別、女性の利用を考慮していない安全基準など、サービス・商品などが男性中心に設計されることの弊害は、すべての領域でDXが進む中で、益々広がるでしょう。

では、なぜ能力の差はないにも関わらず進路選択において差が開くのか。それは社会的影響が大きいから。

保護者の意向、理系科目に占める男性教員の割合、メディアで見る理系の専門家の姿、男性が女性に求める印象。

大妻中学高等学校は、「大妻Vision50」を掲げ、約5年で理系の選択を50%まで引き上げたという。

具体的に実施したことは、雇用の変化など未来を示すことと、テクノロジーの面白さを伝え「できる」という感覚を育むこと。そして、社会で活躍するロールモデルの話を聞き、「あこがれ」を持ってもらった。

成島さんは「自分を過小評価しないで」と言う。田中さんは「わきまえない女になろう」と言う。大事なのは「マインド」ですね。

レノボのデビッドさんは、アメリカでは、一人一台の情報端末の教育利用が何年も前から行われており、デバイスへのアクセスの平等が、女性の理系進学を推し進めてきた面はあるはずだと指摘。幼少期の影響も大きいですね。

大事なことは女性だけではなく男性も変わること。働き方含め社会全体の意識を変えること。

いまがチャンスかもしれません。ニューノーマルな社会では、きっとリケジョなんて言葉も死語になっていることでしょう。

雑なメモですが、こんな議論をしました。