デジタル教科書

2022.04.25
デジタル教科書に関する鼎談掲載(国語教育相談室)

苫野一徳先生と渡邉光輝先生とのデジタル教科書に関する鼎談が掲載されました。

教育情報誌「中学校国語教育相談室」No.94 特集 ICTを活用する

そして、今日は、初回から欠席してしまった中教審のデジタル教科書のWGにも出席しました(*^^*)

議論のスコープがよく見えなかったので、下記のような発言をしました。

・デジタル教科書の件は、短期・中長期にわけて議論すべき。次回改訂の令和6年度までにすべきことと、検定をどうするか等も含めた議論となる次次回の改訂時期を見据えた議論では違う。

まずデジタル教科書が向かうべきビジョンを共有するのがいい。いまの紙の教科書と同一の内容のデジタル教科書の普及がゴールではないことは言わずもがな。学びのあり方が抜本的に変化する中で、教科書はどう変わるのか。検定など現状の制約を取り除いたときに、我々が目指したいデジタル教科書の姿をどこに置くのか。その実現のために次回及び次次回の改訂で各々どこまでとりくむのかのスケジュールを組むべき。

・現デジタル教科書普及における現時点の課題は、すでに様々な会議で議論されており、概ね出ている。デジタル教科書に関連する全ての会議でこれまでに出された課題をまとめて整理するとともに、その課題に対して、具体的な対処方法と対処時期を明記したアクションプランをつくるのがよい。その上で、コスト問題など、結論がまだ出ていない論点を明確にし、それに集中して議論をすべき。

・デジタル教科書普及促進事業として計上されている、効果・影響に関する実証研究や教師の指導力向上事業等は、どれも極めて重要だが、大事なのはストレートなプロモーションではないか。いまだにメディアで反対論がある。それに負けず、学校現場に徹底的に広げるようなプロモーションにコストをかけられないものか。