デジタルえほん
- 2015.04.14
- ぴよちゃんの世界展
第4回展 ぴよちゃんのせかい展
2014年3月3日(月)〜2014年8月30日(土)
世界で愛読されている、いりやまさとしさんの大人気絵本「ぴよちゃんの絵本」。
デジタル・アナログ両面からたのしめるさまざまなしかけによって、空間全体を手でなぞり、目でなぞり、こどもがぴよちゃんのせかいを感じることができる展示です。
部屋全体に大きな絵本の世界観をつくりました。 ぴよちゃんのえほんの中に入り込んでほしいという思いで、会場全体を牧場のようにしました。壁画もそうですが、緑色のじゅうたんを敷いたり、空にツバメや雲を浮かべ、空間ごと絵本の世界を感じられるようにしました。
壁をみてみると、壁がしかけ絵本のようになっています。
チューリップをめくるとアリが出てくる。箱をあけるとミツバチが出てくる。回したり、めくったり、いろいろなところに隠れている動物を探して遊ぶ壁です。
そして、壁画のぴよちゃんは、お尻を押すと鳴いてくれる工夫もされています。空間全体をしかけ絵本のようにしました。
絵本の登場キャラクターに乗って遊べるぬいぐるみなども展示しました。
シアター前に子ども達が近寄ると、カメラがその姿をとらえて大画面スクリーンの絵本の世界に自分が投影されます。さらに、子どもが手をかざすと魚などが出てきてエサをあげられたり、画面内のキャラクターを持ち上げたり、頭にのせたりして一緒に楽しむことができます。子ども達は感覚的にどうすればいいのかをつかんでいるようで、「ほら見て!ぴよちゃんにさわれるよ」と驚きながらも楽しみ方を探る姿が印象的でした。
■デイリーワークショップ
・ぴよちゃんビッグパッド
子ども達が描いた塗り絵をタブレット端末のカメラで取り込み、デジタルサイネージに送ることもできます。デジタルサイネージに描かれた絵本の世界に子ども達が塗ったキャラクターが現れます。そして、スティックでキャラクターを動かせます。さらに、「もぐらさーん」と呼びかけると、「もぐら」が穴から飛び出してきます。音を認識して反応するようにしています。切り株のオブジェクトをゆらすと画面内の木から葉やどんぐりが落ちてきたりする演出を加えました。
・ぴよちゃんのお花畑
はなびらをマスキングテープで飾ってストローに葉っぱをとおしてお花の真ん中部分に色カタチ様々なパーツを並べていき1本のひまわりをつくります。
パーツの並べ方ひとつでこんなに豊かな表情ができるんですね。個性がでていて面白いです。みんなのひまわりが集まって、ぴよちゃんのひまわり畑が一層たのしく賑やかになります。
■スペシャルワークショップ
作者のいりやまさとし先生を講師にお迎えしたスペシャルワークショップ 「ぴよちゃんやぴよちゃんのおともだちにヘンシン!」を行いました。1枚の紙、1枚の布のかたちを変えて、ぴよちゃんにヘンシンしました。いりやま先生にぴよちゃんの特徴や描くときのコツを教わりながら、親子で協力して制作をしました。
ぴよちゃんにヘンシン!
帽子とマントを制作した後に、ヘンシンムービーを撮影しました。
■メディア掲載
絵本ナビさんにインタビューをして頂きました。
コミュニケーションプラザ ドットDNP デジタルえほんミュージアム
いりやまさとしさん「ぴよちゃんのせかい展」
https://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents_old.asp?id=106&pg=1
いりやま先生からは、「これまで様々なしかけ絵本を作って来たけれど、絵本の世界に入り込む体験というのはデジタルならではの表現で色々な可能性を感じた。」という感想を頂きました。デジタルを体験した後に、絵本を読み返してもらい、更に作品の世界観やストーリーを深める経験につながっていくと良いと思っています。塗り絵したものが動き出したり、画面の中に自分が投影されキャラクターと遊べたりする不思議な体験は、子ども達の創造力をさらに豊かにすると思います。