デジタル教科書

2014.12.01
【メルマガ】デジタル教科書教材協議会ニュース 59号発行

◆◇ デジタル教科書教材協議会 ニュース ◇◆ vol.059

早いもので今年のカレンダーも残り一枚となりました。
何かと気忙しい師走ですが、体に気をつけ、この一年を良い年で
締めくくりましょう!

10日(水)にシンポジウムを開催致します。
皆様のご来場をお待ちしておりますので是非ご参加下さい。

今回もDiTTの活動のご報告とともに、
デジタル教科書教材に関する最新の情報をお届けいたします。

デジタル教科書教材協議会 事務局

目次 ——————————————————
・トピックス
・活動報告(勉強会)
・実証研究レポート
・メディア掲載情報
・デジタル教科書教材関連情報
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     トピックス
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12月10日にDiTTシンポジウム
「未来の学び~授業が変わる・学びが変わる!」
を開催いたします。 
教育改革実践家の藤原和博氏、広尾学園の金子暁氏に
ご講演いただきます。是非ご参加ください。
http://ditt.jp/news/?id=2069

参加申込: http://urx.nu/d2Nf

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     活動報告
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≪勉強会≫
11月13日(木)に第52回勉強会を開催しました。

ゲストプレゼンテーション

■シャープ株式会社 デジタル情報家電事業本部
  モバイルソリューション事業部  副事業部長 矢田 泰規 氏
  「シャープの教育ICTへの取組」

■光村図書出版株式会社  企画開発本部普及促進部長 森下 耕治 氏
 株式会社新興出版啓林館 東京本部・東京企画部長 曽川 誉章 氏 
  「CoNETSデジタル教科書の現在-国語・算数を中心に」

※下記URLにて勉強会レポートをご覧いただけます。
http://ditt.jp/report/

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≪勉強会概要≫
光村図書出版株式会社の森下氏・株式会社新興出版啓林館の曽川氏に「CoNETSデジタル
教科書の現在-国語・算数を中心に」というタイトルでご講演頂いた。
昨年9月に教科書会社とシステム会社でデジタル教科書のプラットフォームを共同開発す
るために「CoNETS」を立ち上げた。
CoNETS各社で開発しているデジタル教科書は、文科省の学びのイノベーション事業報告書
に記載されている「学習用デジタル教科書・教材等の基本的な考え方」に挙げられている
望ましい環境を実現できるよう、開発を進めている。
開発したデジタル教科書は
・各教科のデジタル教科書が一つの仕組みに(スタート画面で全ての教材が並んで表示)
・インターフェースの統一
・自由に書き込み可能で教科書上に学びの足跡を残す
・教科書画面を使ってオリジナル教材を作成
・画面を分割して比較表示
・学習記録がデータで残る
・学年・教科を超えた学習連携
・クラス全員の端末とつながる
など、指導者である先生と使用する子どもたちの使い勝手を考慮して、より授業の幅が拡がる
ような教材となっている。
また来年4月より小学校で使用予定の教材体験版を授業形式で紹介。
立体の観察の単元では、面に色付けすることでよりわかりやすく、また展開図などを使って
より子どもたちが理解しやすいような工夫を随所にちりばめた教材となっている。
CoNETSでは、子どもたちの学びたい好奇心に答え、より学ぶことが楽しくなる教科書作り
を目指していきたい。

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   実証研究レポート
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2013年度実証研究の報告書をご紹介いたします。

■実証研究概要
・テーマ:登校困難な生徒を支援する遠隔授業
・実証校:東京都立光明特別支援学校
・実証研究参加企業:日本マイクロソフト株式会社、株式会社内田洋行

■報告書
・Microsoft Office365のビデオ会議システムを活用した授業
        =東京都立光明特別支援学校 情報教育コーディネーター 禿嘉人=
        =東京都立光明特別支援学校そよ風分教室 主任教諭 平直子=  

 東京都立光明特別支援学校そよ風分教室は、国立成育医療研究センターの中にある学校です。
同病院に長期間入院している児童・生徒が病室から分教室に登校し、治療を受けながら学習する
ことができます。また治療等により必要に応じてベッドサイドで授業を行うこともあります。
 分教室での授業の課題のひとつとして、どうしても同年代の子供同士の関わりが少なくなって
しまうということがあります。そこで、DiTT様にご協力をいただき、そよ風分教室と光明特別支
援学校本校との間でビデオ会議システム(Microsoft LyncとPolycom CX5000を使用)を利用した
生徒同士の交流活動を試みました。
 実際にビデオ会議システムでの交流を試行して感じたことは、顔が見えることでよりつながり
が深まるということです。長期間登校できない子どもや、個室にいる場合など、友達と会話でき
ることが嬉しく楽しいという感想をきくこともできました。また、生徒の様子がわかるので、無
理をして活動に参加していないかなど体調等にも配慮できるというメリットもあります。今回は、
通信手段にモバイル・ルーターを利用したところ、通信が安定しないためにビデオの映像が見に
くい時もありましたが、チャット機能を使ってやりとりを楽しむなど、生徒が自分達で工夫して
活動を広げていく様子もみられました。
 今回は十分に検証することができなかったのですが、病室から外に出ることが困難な児童・生
徒にもビデオ会議システムを活用した授業は大きなメリットがあります。周囲への音声等の配慮
が必要になることからヘッドセットなどを活用したり、衛生面での管理も必要になったりします
が、コミュニケーションの機会を増やすことで心理的な安定を図ることができるなど、様々な面
で効果が期待できます。
 病院内の学校に通う子どもたちは、日常の生活から切り離されてしまったことに対して不安を
もっていますが、ビデオ会議システムは「つながっている」を実感できる一つの手段となる可能
性があります。将来的には、児童・生徒の前籍校(入院前に通っていた学校)とつながることが
理想だと思います。
 これからも引き続き実践を行い、児童生徒の学習環境の充実に取り組んでいきたいと思います。
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  メディア掲載情報
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http://ditt.jp/media/

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 デジタル教科書教材関連情報
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2014年11月4日
荒川区諏訪台中/ICT活用とともに推進する日常的なキャリア教育
http://ict-enews.net/2014/11/04arakawa/

2014年11月6日
プログラミング教育をテーマにシンポジウム、六本木で12/7
http://resemom.jp/article/2014/11/06/21286.html

2014年11月12日
ソフトバンクとベネッセ/教育現場のICT活用を支援するサービスを2015年度開始
http://ict-enews.net/2014/11/12softbank-2/

2014年11月12日
日本IBMなど、ビッグデータ活用を学ぶ中学生向け授業プログラムを開発
http://resemom.jp/article/2014/11/12/21396.html

2014年11月13日
Z会/通信教育にiPadを導入 2015年からコース提供
http://ict-enews.net/2014/11/13zkai-2/

2014年11月14日
文科省/高校での遠隔教育を一定条件のもと容認
http://ict-enews.net/2014/11/14mext-4/

2014年11 月19日
ジャストシステム/小学生向け通信教育に発展クラスを新設
http://ict-enews.net/2014/11/19smile-zemi/

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デジタル教科書教材協議会は会員を募集しています。
幹事会員及び一般会員は、DiTTが主催する勉強会および
委員会へのご参加ができます。

加えて、デジタル教科書教材に関する情報提供や、
懇親会など会員様間の情報交換の場の
ご用意なども行なっております。
詳しくは下記ページをご覧ください!
URL:http://ditt.jp/join

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◆◇ DiTT NEWS ◇◆ vol.0059
発行元:デジタル教科書教材協議会
発行日:2014年12月1日
発行責任者:石戸奈々子
編集者:内山あさか
URL:http://ditt.jp/
e-mail:ditt@ditt.jp
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