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2023.12.05
ニューロダイバーシティアクションプラン

「みんなの脳世界」を踏まえて、今後のアクションプランをつくりました。

ニューロダイバーシティプロジェクト~超多様性~

■ミッション

「ひとりひとりが「ちから」を発揮できる社会を構築する。」

ニューロダイバーシティは私たちの脳や神経が多様であることに由来する概念であり、これは私たちみんなに当てはまります。

この個々の特性ゆえに、「生きづらさ」を感じることがあります。ただし、その「生きづらさ」は個人の特性だけが原因なのではありません。個人の特性と物的・社会的な環境の相互作用によって生じるものです。個々の特性を尊重し、適切な環境を整えることで、「生きづらさ」を解消し、個人の特性を「強み」に変えることができます。

私たちは、個人の脳機能や身体を技術で補完・拡張し、D&Iの視点で物理的空間や社会的制度・慣習などの環境を再設計することで、生きづらさが解消され、ひとりひとりが自分らしく「ちから」を発揮できる社会の構築を目指します。

ニューロダイバーシティの普及は、全ての人の新たな創造性を引き出し、社会全体の発展に繋げることができます。

■アクション

3つのアクションに取組みます。

1.理解促進

脳の多様性は、一人ひとり違った見方や感じ方を生み出します。私たちが異なる視点を理解し合い、世界の多様な捉え方を尊重することを促します。それは、新たなアイデアや視座を提供し、世界を豊かし、イノベーションの源泉となります。

対象:全国民
活動例:
・ニューロダイバーシティウィーク等啓発の場の設定
・研修
・展示
・インクルーシブ教育の普及

2.技術開発

古くはメガネのような道具から、最新の脳波解析技術まで、さまざまなツールが私たち一人ひとりの持つ「ちから」を補完し、拡張してくれます。テクノロジーと身体が融合し、技術と共に進化し続けることで、私たちの可能性は無限大に広がります。そのような個を拡張し、一人ひとりの「ちから」の発揮を促す技術発に取り組みます。

対象:大学、研究所、企業
活動例:
・国内外の研究者のコミュニティ形成
・研究支援のための基金創出

3.環境整備

私たちの日常は、物理的な環境、社会的制度やルール・慣習、人間関係によって影響を受けています。いまの当たり前とされている環境が、全ての人にとって適切なのかを再考し、再設計することで、生きづらさが解消され、「ちから」を発揮しやすい社会を構築することを目指します。

対象:公共空間
活動例:
・ガイドライン設計
・雇用機会創出のための条件整備