プログラミング教育

2015.09.05
【レポート】ラズパイパソコンの組み立て授業紹介レポート

CANVASが推進するプログラミング学習プロジェクトPEGページより転載。

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PEGパートナーの中学校技術科教員、新村先生より授業紹介レポートをいただきました!
生徒のみなさんのわくわくした様子も含めて、詳細にご紹介をいただいておりますので、ぜひご覧下さい!

新村先生は、昨年度上板橋第二中学校でラズベリーパイを活用した授業を実施しており、今年度も異動先の学校で様々な実践を行われています。
昨年度の新村先生の実践についてはこちらでも紹介しています。
http://pegpeg.jp/news/2014/09/11/664

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技術室でラズパイパソコンの組み立てが1年生で始まりました。早くゲームを作りたいのかまっしぐらです。
廊下にモニターとかコードとかのダンボールから拾い集めて作るミッション イン ポッシブルです。

ここでは、複雑なときは分けて考えるというものづくりの見方を伝えて、配線を入力と出力、電源ラインに分けて、考えることを伝えています。
ゲーム作りにはまっている一年生ですが、ゲームをするのは5分くらいです。パソコン室でやらずになぜ技術室でラズパイパソコンを組み立てるのか?
狙いはノコギリ引き評価ソフトを使うためです。まずはセットの組み立て練習みたいなものです。モニター係とラズパイ係の2人一組で組み立てます。
早く組み立てて、ゲーム作りのヒントをもらいたくて、遅れている2人組のところにも行って教えています。技術室でパソコンをもの作りの道具にする授業のスタートです。

この授業の前に1回、パソコン室で「ネコ逃げ」ゲームを作りのマキエをまいておいたので、この授業の始まりでは「え、なんでパソコンやるのに技術室集合?」ラズパイを紹介して、これでパソコン作ってゲームづくりだ! と・・・見本に一台組み立て済みのラズパイでScratchソフトでゲームを作って見せると、生徒のウズウズ感が伝わってきます。

そこで失敗のないように、難しいときは・・・・の説明をして組み立てスタート!
目標がはっきりしていて、手順が分かると、電源コードなどのコードの違いやラズパイとの接続といった問題解決の壁は乗り越えてきます。
「ゲームを作りたい!」男女生徒とも魔法の言葉です。

このパソコン組み立ては「立体パズル作り」の中に埋め込まれています。
「立体パズル作り」ではより難しいパズルの設計を済ませ、木取りも出来て、ノコギリで切断の前に入ってます。
技術室でノコギリ引き評価ソフトを生徒が使いこなせるようになるためです。寸法どおり無駄なくパズルを作る一環です。
いいパズルを作りたいという目標を掲げ、ストーリー性を持った授業展開しています。

ここでの評価はパソコンは入力・出力・制御装置(ラズパイ)で出来ていること。それぞれの機器名と働き、実際に配線組み立てできることです。
配線した授業では組み立て後にコードを目視確認して、プリント上の線を太くなぞりました。