プログラミング教育

2019.06.21
「プログラミング ガールズ!」シリーズ1巻『ルーシー なぞのメッセージを追え』発売!

監修をした「プログラミング ガールズ!」シリーズ1巻『ルーシー なぞのメッセージを追え』が発売されました!ぜひお手に取ってご覧ください。

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*あらすじ*
 新学期。6年生になったルーシーは念願のプログラミング・クラブに入部した。でも同じ班になったのは、絶交中のスポーツ少女ソフィア、近寄りがたいファッションリーダーのマヤ、なにやら秘密がありそうな転校生のエリンという、ちぐはぐなメンバーで、がっかり。そんなルーシーのもとに翌朝、差出人不明の手紙が届く。手紙には、プログラミング言語風の暗号文が書かれていた——。
 いったいだれが、なんのために? メッセージを解読するためには、班のメンバーそれぞれの知識を動員する必要がある。ルーシーは勇気を出して3人に声をかけ、みんなと協力して犯人さがしに乗りだす!

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 人種も文化的ルーツもさまざまな主人公たちが登場し、アメリカならではの多様性に富んだ学校生活をちょっとだけ疑似体験できる、たのしい物語。
しかし、本書の最大のユニークポイントは、ストーリーを楽しみながら、「プログラミング的思考とは?」が学べるところです。たとえば「目かくしをした人を誘導する」といったエピソードを通じて、「条件分岐」「ループ」「変数」などの専門用語の意味や、プログラミング的な論理の組み立て方が、自然に頭に入ってくる仕掛けになっているのです。
 とはいえ、この本の狙いは、プログラミングの技術を教えることではありません。むしろ、その前提にあるべき、基礎的な考え方やおもしろさを伝えることに主眼を置いています。「実生活の中から問題を発見する」「アイディアを実現するための手順を考え、失敗したらプロセスをふりかえって検証する」「みんなで協力してブラッシュアップする」といったような心得と、そして何より、「プログラミングができると、どんな可能性が広がるか」という、ワクワクするようなイメージを提示すること。それが、この本の狙いです。
 この本が、これからプログラミングを始めようとしている子どもたちの好奇心をかきたてる、良きロールモデルになればと願っています。

 原出版国アメリカでは2017年8月の発売後すぐに、NEW YORK TIMES BESTSELLERSの児童書部門第10位にランクインした、新感覚プログラミング小説です。
 シリーズは全4巻で、語り手が各巻で交代していきます(2巻はソフィア、3巻はマヤ、4巻はエリン。2020年3月までに順次、刊行予定)。 家庭の事情があったり、じつは適応障害をかかえていたりなど、人には言えないそれぞれの悩みが明かされていきますが、いつも涙ぐましいまでに一生懸命な彼女たちの姿は新鮮で、魅力的です。今後の展開にも、どうぞご期待ください!