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2019.03.12
規制改革推進会議公開ディスカッション

昨日は規制改革推進会議公開ディスカッション。この会議の委員の皆さん、すごい攻めますね。原座長の切り込みから始まり、金丸親分のいつも通りの鋭い詰め。会議後のやりとりですが、親分は今日挙がった課題は必ず突破するとおっしゃっていて心強い。

原座長が各省に回答を求めた項目は下記の通り。
・世界最先端教育に向けての目標年度の設定と工程表をつくるべき→文科省
・ICT環境整備推進において地方自治という建前を言っている場合ではない→総務省・文科省
・調達手法の課題を明確に→経産省
・データ利用促進に向けて
 セキュリティポリシーガイドラインをみなすべき→文科省
 個人情報保護条例の課題を早急に解決せよ→総務省
・紙の教科書を前提とした教科書制度の在り方は適切か→文科省
・通学制と通信制を組み合わせた多様な学びの在り方を構築すべきでは→文科省・経産省
・外部人材の活用等、教員の在り方の見直しをすべきではないか→文科省
・紙とデジタルの制度的な差異を解消し、著作物の円滑な利用環境の整備をすべき→文科省

前半の議論においては文科省より、先端が指すところがわからず回答に窮するといったご発言がありましたが委員のみなさまは曖昧な回答を一切許さない姿勢で最終的には「世界最先端の教育に向けてのプランをつくる」ことを文科省が了承されていました。今日は申し上げませんでしたが、中国はAIの教育利用を国家戦略に据え教育改革を推進するとともに、その教育環境を世界展開する目論見です。工業化社会において世界に誇る教育を構築し、世界の見本となってきた日本が、Society5.0時代においても先陣を切って欲しいと願います。

朗報としては文科省が超党派ICT教育議連が国会に提出中の「教育情報化推進法」を活用するのも良い案だと言ってくれたこと。知財措置でなく紐付きにするのは現実的ではなく、自治体に計画整備してもらうのが良いと考えると、議員立法の推進法を政府協力のもと成立させるのがよいのではないかと思います。

デジタル教科書が紙をベースにしている、利用が1/2に制限されていることに関して金丸委員・原座長から意見を求められましたが、導入に至る難しさを考えるとやむを得なかった面もあると思いますが、利用が始まった後はより一層の利活用促進につながる対応が必要かと。 教科書以外のデジタル教材・ネット教材の利用拡充、著作権処理の円滑化の推進あたりは超教育協会/DiTTも取り組んでいきたいと思い検討をしているところです。また、指導要領や検定など日本独特の制度がデジタル・AI時代に本当に必要なのかはいま一度議論するタイミングに来ているのではないかと思います。

同じ議論を何年繰り返しているのか?という指摘が大臣はじめ複数の出席者からありました。
ぜひ検討・実証ではなくすぐに実装できるように政策の優先順位をあげてもらえるとよいなと思います。

ちなみに一番の驚きは、プライベートで親しくさせて頂いている林いづみさんと会議ではじめてご一緒し、ふだんはとても穏やかで優しいのに会議ではすごい豪腕だと知ったことです(*^^*)

私のプレゼンは公開ディスカッションの前に行われたヒアリングと基本同じ。
https://creativekids.jp/?p=16678
前回の会議の議事録もアップされています。
https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/suishin/meeting/committee/20190226/gijiroku0226.pdf